ほとんどのご依頼主の方が、遺品整理を業者に依頼するということが初めてだと思います。ですので、少しでも疑問に思うことは納得できるまで質問をして、それに誠実に答え、どのような人が遺品整理をしてくれるのか、ご遺品がその後どうなるのかを明確にしている業者を選ぶことが大切です。
1.複数の業者に相見積もりをして比較しましょう
よく、管理会社や葬儀業者の担当者の方から「弊社の指定業者を紹介します」と言われ、他業者との比較をせずに言われるままに遺品整理業者を決めてしまわれる場合がございます。必ずしもその指定業者が悪いというわけではありません。弊社も信頼関係を築いている各種関係機関や、提携している業者様からご紹介いただくこともあります。
しかし、業者間によっては予想以上に料金やサービス内容に格差がある場合がございます。少なくとも2~3社には見積もり依頼をし、料金はもちろん、サービス内容や対応の良し悪しなどをしっかりと比較してからご依頼されることをお勧め致します。
2.「良い業者」と「悪い業者」の違い
遺品整理という言葉は近年できた用語ですが、遺品整理をする業者はたくさんあり、その形態も様々です。弊社のような専門業者もいれば、便利屋やリサイクルショップ、引っ越し業者など様々なことをやっている業者もいます。
また、最近では個人でやられる方も増えてきております。もちろん、会社の形態がこうだから良いとか悪いなどは一概にはいえません。しかし、大切な仏具や仏壇などの取り扱いの知識も満足に持たない素人同然の業者や、ご遺品をただのゴミとしてしか扱わない便利屋業者、お金になるものがないかまるで宝探しのようにやってくるリサイクルショップ業者など、極一部ですがそのような悪質な業者がいるのも悲しいですが事実です。そういった業者には注意が必要です。
3.「不用品処理業者」と「遺品整理人」が違う理由
弊社は、遺品整理と不用品処理は別物と考えております。もちろん、買取品がある場合はしっかりと適正な査定ができることや、整理後のお部屋に匂いを残さず綺麗に掃除し、供養品がある場合は神社仏閣でご供養するなどは遺品整理を専門業としていれば当然のことですが、根本として遺品整理はご遺族様のお気持ちに配慮した言動が求められるサービス業であるということです。遺品整理は不用品処理の延長ではありません。
「とりあえず部屋を空っぽにすればいい」という考え方の遺品整理人はいないと信じたいですが、ちゃんとした遺品整理人であれば誠意を持って大切にご遺品を整理をすることが、依頼することを決断されたご遺族の方にとって一番大切なことであり、故人様のご供養にもなると考えて整理作業に取り組んでいるはずです。ご遺族様が晴れやかなお気持ちに近づけるよう、心のケアまでしっかりとしてこそ「遺品整理人」だと思います。